「実験室の中に存在する標本のようなことば」の観察ではなく、言語文化研究の視点から「文化の中で息づいていることば」のあるがままの姿と向き合う。豊富な具体的な例を通して、豊潤なことばの世界を楽しみたい。
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作品詳細
ISBN:978-4-7589-2518-1 C1380 |
ことばからぶんかへ
開拓社 言語・文化選書18 ことばから文化へ - 文化がことばの中で息を潜めている |
定価(税込): ¥1,980 |
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著作者よみ | やすい いずみ |
著者名 | 安井 泉 著 |
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出版社 | 開拓社 |
|
発売日 | 2010年06月25日 | |
ジャンル | 総論 | |
判型四六判/240頁 |
目次
はしがき
第1章 言語文化研究への扉
1 人文学としての言語文化研究
2 言語文化研究
3 生きていることばと向き合う
第2章 レトリックの世界
1 レトリックの変遷
2 文体の発生
3 メタファー(metaphor)
(1) メロンパンにメロンは入っているのか
(2) 日常はメタファーであふれている
(3) メタファーでは何に喩えられるか
(4) メタファーとしての共感覚
(5) イディオムにみるメタファー
(6) 助数詞にみるメタファー
(7) メタファーの限界
4 メトニミー(metonymy)
(1) 空間の隣接に基づくメトニミー
(2) 時間の隣接に基づくメトニミー
(3) 概念の隣接に基づくメトニミー
(4) 日常のことばを支えるメトニミー
5 シネクドキ(synecdoche)
(1) 日常のシネクドキ
(2) 漢字の命名にみるシネクドキ
(3) 「核心隠し」としてのシネクドキ
(4) ポリティカリ・コレクト
6 命名のレトリック
(1) 自然界の命名
(2) コンピュータ用語
(3) あだ名,通称
(4) 料理の名前,肉の名前
(5) 地下鉄の路線名
7 それでも地球は動かない
8 見ざる,聞かざる,言わざる
第3章 人は時をどう語るのか
1 時間と空間
2 空間はどこまで時間の中に入り込むか
(1) 空間の世界における二点間の距離はいかに縮まるか
(2) 時間の世界における二点間の距離
3 時の動き方
(1) ディジタル時計とアナログ時計
(2) 時は過去に向かって動く
(3) 時との遭遇
(a) 前日、後日の言語学
(b) 先々と先月の言語学
(c) 先手、後手の言語学
(4) 時はまっすぐに動くのか
4 三次元空間の呪縛
第4章 ことばはあいまい
1 文脈の力
2 文化という文脈
3 変容するシネクドキ
第5章 ことばは文化を担う
1 「料理する」とcook
2 「かぎ」とkey, lock
3 ウィスキー
4 handkerchief
5 pork, beef
6 warm, hot, cool, cold
7 ネコに鰹節、catにmilk
8 犬猿の仲
9 上手(かみて)と下手(しもて)
10 cupとglass
11 water
12 corn
13 lemon
第6章 ことばは遊びたがる
1 語呂で遊ぶ
2 異分析で遊ぶ
(1) 異分析とは
(2) ことば遊びの中の異分析
3 当て字で遊ぶ、漢字で遊ぶ
4 ルイス・キャロルのことば遊び
5 かばん語
6 ひとひねりしてことばを遊ぶ
第7章 エピローグ
参照文献
索引
第1章 言語文化研究への扉
1 人文学としての言語文化研究
2 言語文化研究
3 生きていることばと向き合う
第2章 レトリックの世界
1 レトリックの変遷
2 文体の発生
3 メタファー(metaphor)
(1) メロンパンにメロンは入っているのか
(2) 日常はメタファーであふれている
(3) メタファーでは何に喩えられるか
(4) メタファーとしての共感覚
(5) イディオムにみるメタファー
(6) 助数詞にみるメタファー
(7) メタファーの限界
4 メトニミー(metonymy)
(1) 空間の隣接に基づくメトニミー
(2) 時間の隣接に基づくメトニミー
(3) 概念の隣接に基づくメトニミー
(4) 日常のことばを支えるメトニミー
5 シネクドキ(synecdoche)
(1) 日常のシネクドキ
(2) 漢字の命名にみるシネクドキ
(3) 「核心隠し」としてのシネクドキ
(4) ポリティカリ・コレクト
6 命名のレトリック
(1) 自然界の命名
(2) コンピュータ用語
(3) あだ名,通称
(4) 料理の名前,肉の名前
(5) 地下鉄の路線名
7 それでも地球は動かない
8 見ざる,聞かざる,言わざる
第3章 人は時をどう語るのか
1 時間と空間
2 空間はどこまで時間の中に入り込むか
(1) 空間の世界における二点間の距離はいかに縮まるか
(2) 時間の世界における二点間の距離
3 時の動き方
(1) ディジタル時計とアナログ時計
(2) 時は過去に向かって動く
(3) 時との遭遇
(a) 前日、後日の言語学
(b) 先々と先月の言語学
(c) 先手、後手の言語学
(4) 時はまっすぐに動くのか
4 三次元空間の呪縛
第4章 ことばはあいまい
1 文脈の力
2 文化という文脈
3 変容するシネクドキ
第5章 ことばは文化を担う
1 「料理する」とcook
2 「かぎ」とkey, lock
3 ウィスキー
4 handkerchief
5 pork, beef
6 warm, hot, cool, cold
7 ネコに鰹節、catにmilk
8 犬猿の仲
9 上手(かみて)と下手(しもて)
10 cupとglass
11 water
12 corn
13 lemon
第6章 ことばは遊びたがる
1 語呂で遊ぶ
2 異分析で遊ぶ
(1) 異分析とは
(2) ことば遊びの中の異分析
3 当て字で遊ぶ、漢字で遊ぶ
4 ルイス・キャロルのことば遊び
5 かばん語
6 ひとひねりしてことばを遊ぶ
第7章 エピローグ
参照文献
索引
著者略歴
安井泉(やすい いずみ)
1948年、東京生まれ。筑波大学大学院教授。英語語法文法学会会長、日本ルイス・キャロル協会会長、筑波英語教育学会会長。
主な著書:『名詞・代名詞』(講座 学校英文法の基礎 第2巻)(共著、研究社出版、1983)、『音声学』(現代の英語学シリーズ 第2巻)(開拓社、1992、第27回市河賞受賞)、『グラマー・テクスト・レトリック』(編著、くろしお出版、1992)、『動詞』(現代の英文法 第8巻)(共著、研究社出版、1994)、『ユースプログレッシブ英和辞典』(編集委員)(小学館、2004)、『地下の国のアリス』『鏡の国のアリス』(ルイス・キャロル)(訳著、新書館、2005)、『紅茶の英国 英国の紅茶 メアリー・ポピンズは東風にのって―ことばからみる英国文化論』(北星堂、2006)など。
1948年、東京生まれ。筑波大学大学院教授。英語語法文法学会会長、日本ルイス・キャロル協会会長、筑波英語教育学会会長。
主な著書:『名詞・代名詞』(講座 学校英文法の基礎 第2巻)(共著、研究社出版、1983)、『音声学』(現代の英語学シリーズ 第2巻)(開拓社、1992、第27回市河賞受賞)、『グラマー・テクスト・レトリック』(編著、くろしお出版、1992)、『動詞』(現代の英文法 第8巻)(共著、研究社出版、1994)、『ユースプログレッシブ英和辞典』(編集委員)(小学館、2004)、『地下の国のアリス』『鏡の国のアリス』(ルイス・キャロル)(訳著、新書館、2005)、『紅茶の英国 英国の紅茶 メアリー・ポピンズは東風にのって―ことばからみる英国文化論』(北星堂、2006)など。