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Vista以外でも使えます! 『日本国語大辞典オンライン』

先日の記者発表以来、「日国オンライン」についてあちこちのブログ等で取り上げていただいているのですが、ひとつ気になる点があります。いくつかのエントリーで「Vista限定?」とか「ウインドウズでしか使えないの?」といった疑問が提出されているようなのです。私が見たのは数件ですが、きっと全体ではかなりになるのでしょう。その震源はおそらく、

引用:
小学館の佐藤宏国語辞典編集長は、『日国を電子媒体で提供しようという声は、第2版の編集中からあったが、総文字数が1億文字もあり、その中にはJIS コードで表示できない文字もあることから、デジタルでの商品化は断念していた。最近では、データベースとしてのWebのプラットフォームが整ったほか、 Unicodeが一般化しつつある。外字にも対応できるようになり、オンラインでの公開を決定した』と経緯を説明した。」[NTERNET Watch]

などの紹介記事にあるようです。他にも同様の記事はかなり見かけましたので、こうした記事を読んだ方が「Vista限定?」と受け止めたのでしょう。無理もないことだと思いますが、弊社の佐藤の発言の趣意は別であったと思います。

私も会見の現場にいたのでわかるのですが、確かに佐藤はほぼこういう趣旨のことを言いました。従ってこれらの記事が間違いというわけではありません。しかし、Unicodeが一般化し、外字にも対応できるようになったので日国のオンライン公開を決定した、というのは微妙にずれているなと感じます。

何しろあれだけでの辞書ですから、それをデジタル商品として発売すること自体社内で大分議論がありました。また、そのデータを整備して使えるようにするだけでもずいぶん時間がかかっています。デジタル化を要望する声があってもそう簡単にお応えできなかった、というのが本当のところです。そして、そうこうするうちにインターネットの普及はどんどん進んでブロードバンドの常時接続もごく普通になり、さらに次のウインドウズOSのVistaではユニコードを標準とするとのことで、パソコンで簡単に扱える外字の数も増えそうだ、ようやく日国をネット上で公開する機が熟してきた・・・というのが佐藤の言いたいことだったと思います。(私が代弁するのも変なのですが。)

確かに日本国語大辞典の総文字数の多さ、特にその中に含まれる「JIS コードで表示できない文字」の多さはデジタル公開の前に超えるべき大きな壁です。でもユニコードによってそれが解消されたのでオンライン公開する、ということではないのです。ネット上での公開は、この辞典の今後のあるべき姿を議論し、模索して来た末のひとつの決断です。ここで日国は、大きな曲がり角を曲がるのだろうなと思っています。

もちろん来るべき「日国オンライン」はOSをVistaに限定するようなことはありません。XPでも、あるいはMacOSでも問題なく使えるようなものにいたします。 Y・M
 
                              
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